Covid-19ワクチン(mRNA-1273)に関する第III相、プラセボ対照、ランダム化比較試験【COVE】

Baden LR, et al. Efficacy and Safety of the mRNA-1273 SARS-CoV-2 Vaccine.
N Engl J Med. 2021; 384: 403-416.

目 的

新型コロナウイルス感染症(Covid-19)ワクチン、mRNA-1273*の有効性と安全性を評価する。

*mRNA-1273は、膜融合前の安定化スパイク蛋白をコードする脂質ナノ粒子カプセル化mRNAベースのワクチン(モデルナ社)。

対 象

対象者は、18歳以上、SARS-CoV-2感染症の既往がなく感染リスクが高い者、および/又はCovid-19重症化リスクの高い者30,402例。

方 法

●試験デザイン
多施設共同(米国、99施設)、プラセボ対照、観察者盲検、第三相、ランダム化比較試験

●方 法
対象者をmRNA-1273群(0.5mL:RNA-1273 100μg含有)とプラセボ群にランダムに割付け、各試験薬を筋注にて2回(28日間隔)投与した。

●エンドポイント
主要エンドポイントは、per-protocol集団における2回目接種後14日以降の症候性Covid-19初回発症

結 果

2020年7月27日~10月23日にランダム割り付けが実施された。
対象者の平均年齢は51.4歳、女性が47.3%、白人が79.2%(アジア人は4.6%)であった。

●安全性
・2回接種後の注射部位における有害事象(疼痛、紅斑、腫脹など)の発生率は、mRNA-1273群で84.2%、プラセボ群で19.8%。

・2回接種後の全身性の有害事象(頭痛、倦怠感、筋肉痛など)の発生率は、mRNA-1273群で79.4%、プラセボ群で36.5%。

●有効性

・症候性Covid-19発生は、mRNA-1273群で11例/14,550例(3.3人/千人/年)、プラセボ群で185例/14,598例(56.5人/千人/年)となり、ワクチンの有効性は94.1%(95%信頼区間89.3-96.8%、P<0.001)であった。

・重篤なCovid-19発生は、mRNA-1273群で0例/14,550例、プラセボ群で30例/14,598例。

結 論

mRNA-1273ワクチンはCovid-19予防おいて、94.1%の有効性を示した。一過性の局所および全身性の反応以外に、安全性で問題となる事象はみられなかった。